「道場」として実践してきた「躾」について |
「将棋」は、日本の伝統文化 |
「将棋」は日本人の英知によって育まれた固有の文化として、その歴史は五百年に及び、 |
現在にも受け継がれている。 |
伝統文化への畏敬と誇りの念をもって接してほしい。 |
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対局の「作法」と「心得」 |
対局は、相手が居てこそ成り立つ。 |
それを当たり前と思わず、感謝の念をもって接すること。 |
相手には、十分な「気遣い、心遣い、」を尽くすことが、礼儀作法の基本である。 |
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・上座/下座 ◎原則、上位者若しくは年長者が上座に着く。 |
・上座(上位者)が足を崩すまで、正座を続けること。 |
・盤上へ駒を並べる作法は、駒箱(袋)は上位者が開く。 |
・上位者が王将を据えるまで、下位者は駒に触れては(並べては)ならない。 |
・駒は升目にきっちりと並べ、指し手途上で曲がったら直すべし。 |
・駒台の駒は扇状に、相手にも自分にも分かり易く並べる。 |
・対局開始時は、「お願いします。」の一礼から始まる。 |
・対局中、席を立つ時、戻った時には「失礼します。」と、一声発するが礼儀である。 |
・投了の意思表示は、「負けました。」と、一礼と共にハッキリと発する。 |
・勝者は、「ありがとうございました。」と、一礼と共に返す。 |
・感想戦まで、すべてが終了対局した後、駒を数えて駒箱(袋)に必ず納める。 |
・最後に、お互いが一礼する。 |
・将棋は、武道にも通ずる「礼にはじまり、礼におわる。」を心得よ。 |
・席を立った際、次の対局者への思いやりを忘れず、座布団が曲がっていたら直す。 |
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人間としての生き方の基本(土台) |
・挨拶は自分から。 |
・返事は「ハイ」とハッキリと。 |
・脱いだ履物のかかとを揃え、後から来る人を思いやり、きちっと並べる。 |
・立ったら椅子は机の下へ。 |